政府機関によるオープンソースの導入
World Economic Forumの最高技術責任者(Chief Technology Officer:CTO)を務めるBrian Behlendorf氏は、政府機関に向けたオープンソースの価値を最もうまく表現した。インタビュー(世界経済フォーラムのCTO、オープンソースによる変革を提唱)で「オープンソースは、共通のプラットフォーム上にあるため、土台になる技術を入れ替えることなく、ベンダーのみを代えることができます。政府やNGOは、システムを特定のベンダーに任せなければならないと考えがちですが、そうすると、システムを変更したくなった際、何から何まですべて取り替えなければならなくなってしまいます。公共機関は、そのような考え方を改め、共通のプラットフォームやコードの再使用、再開発を取り入れる必要があるでしょう。政府機関にとっては新しい考え方ですが、徐々に確立しつつあります」と述べた。
オープンソースによって、政府機関はこれまでよりも迅速な動きや、早期の改革を実現し、予算やベンダーなどの選択肢の制限も減らす力を得たのだ。