サイオステクノロジーは12月10日、米Treasure DataのSaaS型データウェアハウス(DWH)「Treasure Data Service」のオプション機能「Treasure Query Accelerator」と米Tableau Softwareのビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェア最新版「Tableau8.1」の販売を正式に開始、ワンストップで提供すると発表した。
税別価格は、Treasure Query Acceleratorが月額30万円から、Tableau8.1がフル機能のDesktop Professional Editionで1ユーザーあたり25万円からとなっている。
Treasure Dataは2011年12月にシリコンバレーで設立されたベンチャー企業で、自社開発技術と分散並列処理フレームワーク「Apache Hadoop」を融合させてビジネスを展開。2012年11月に日本国内の事業開発と技術開発の拠点として、日本法人のトレジャーデータを設立している。SaaS型DWHのTreasure Data Serviceは、日本でもオンラインゲームやデジタル広告配信といったネットサービス関連企業を中心に急速に普及しつつあるなど、世界中でユーザーが増加しているという。
Treasure Data Serviceのユーザー企業は一般的に、ウェブアプリケーションのログや広告配信などのデータをTreasure Data Service上に蓄積し、分析に必要なデータをダッシュボード用サーバに定期的に出力してレポートを共有したり、BIツールで再加工したりといった作業をこなす必要がある。
だが、多くのユーザー企業からTreasure Data Service上の大量の生データに直接アクセスして、より柔軟に非定形な分析や報告をしたいという要望も寄せられていたという。このような要望に応えるためにTreasure Dataがリリースした新機能がTreasure Query Acceleratorだ。アドホックなクエリを従来の10~50倍高速に処理でき、大量のデータを使った非定形な分析や報告を手軽にできるとしている。
Tableau8.1は、独自の高速グラフィックス処理で人間の思考を妨げずにデータを可視化することができるという。サーバを構築せずにデスクトップPC1台から導入可能、インストール後すぐに利用できるとし、やはり世界中で急速にユーザーが拡大しつつあるとしている。
Tableau8.1とTreasure Query Acceleratorを組み合わせて利用することで、ユーザー企業はTreasure Data Service上のデータをより柔軟で容易に分析できると説明する。サイオスはTableau Softwareとリセラー契約を締結し、日本での正規代理店としてTableau8.1をTreasure Data Serviceと合わせてワンストップで提供する。