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バックアップこそが真のデータ保護--Acronis ベロウソフ CEO

大川淳 山田竜司 (編集部)

2013-12-12 12:39

 Acronis AGは、バックアップをはじめとするデータ保護ソフトウェアを主力事業としている会社であり、日本市場を重視している。来日した同社の最高経営責任者(CEO)、Serguei Beloussov氏に国内での事業戦略、技術や開発についての基本思想などについて聞いた。

日本文化に適合している製品であると自負

--日本市場での事業は、どのように展開していくのか。

 Acronisは中規模企業で収益は数億ドル、世界90カ国で、製品を販売しており、17万5000社が製品を導入、250万人のコンシューマーユーザーがいる。われわれは、世界市場を、米国、EMMA(欧州、中東、アフリカ)、アジア太平洋、日本の4つに分類している。日本は、ドイツや米国と同じく、2002年の設立後、初期に製品を販売した国で特に重要な市場であり、売り上げの25%、利益の50%を得ている。この会社には、経営の最高責任者として半年前に復帰した。それ以前にも、大株主や役員としての任務を果たしてきたが、今後は、日本市場に対し、これまでの2倍は力を入れなければならない。社員は今後、1年~1年3か月ほどで2倍に増やしたい。マーケティングへの投資も拡大し、エンジニアリングの強化、技術的サポートも手厚くする。


Acronis AG CEO Serguei Beloussov氏

--基本的な事業戦略は、どのようなものか。

 われわれは、イノベーションを生むことやシンプルであることに焦点を当てて、パートナーと協力しながら、販売にあたっている。われわれは、業務を4つの領域に分けている。まず、個人事業向けのバックアップソフト、次に企業向けのバックアップソフトだが、この領域は日本で成功している。3つ目は、モバイルのファイル共有向けセキュリティツールであり、これも日本向けに展開してゆく。4つ目には、クラウドだ。既に持つオンラインストレージとしてはもちろん、クラウド事業者向けサービスを推進する予定だ。

--なぜ、日本市場で高い実績を上げているのか。

 当社の製品は、日本の文化や日本人の気質によく適合しているのではないか。日本人は品質を重視しており、マーケティングさえ良ければ、製品購買に至るということにはならない。私も経験があるが、エンジニアは良質な製品を作ることに喜びを感じている。エンジニアリングが主導する企業と、ビジネス側が先導する企業では違いがある。

 当社は前者であるので、技術への投資は積極的だ。そのような観点から考えても、日本市場は、われわれの思想を受け入れてくれているものとみている。また、パートナーに恵まれ、日本法人立ち上げ時には、温かいサポートを受けることができた。日本で、この領域のトップになることができると考えている。

効率化による時間短縮が価値をもたらす

--Acronisの強みはどのような点か。

 われわれのデータ保護ソフトは作業時間の短縮ができ、時間の節約につながるということが大きな価値になる。時間は貴重なものだ。日本では、男性の平均寿命は1人あたり約70万時間だといわれる。1000万人が1人あたり10時間ほど節約できたとすると、それは150人分の一生の時間と同じになる。

--Acronisはどのような組織なのか。

 Acronisは、小さな船のようなものだ。エンジニアは300人以上を擁している。われわれの会社は、彼らが一方向に流れていけるような規模だといえる。しかし、われわれの競合はIBM、Hewlett-Packard、CA、Symantecなど大手であり、大きな船に乗っているとも言えるのだが、大組織であるがゆえに即座に自分たちを変えることは難しくなる。時代の風向きが変わるのは、われわれにとって良い機会になるとも言える。

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