ライブデモでは「PowerEdge DR 720」のクラスタ構成で、IOPS(Input/Output Operations Per Second)毎秒510万以上を実現した。これは、数カ月前に他社が打ち立てた最高記録の370万を上回る数だという。FluidCache for SANは2014年初めに提供を開始、ベータ顧客向けには同日提供を開始した。
IOPS毎秒510万以上
コネクト
デバイスからデータセンター、クラウドまでモビリティの管理が“コネクト”の意図だ。ここでは、この秋発表した「Dell Venue Pro」や「XPS」などのタブレットに加え、シンクライアントの「Wyse」も紹介した。Wyseは高速に受け入れが進んでおり、世界100カ国以上の拠点を持つ保険大手のAIGなどの事例が出てきている。また、モニタでDell氏は「2014年から1000ドルを切る価格で提供する」とし、4Kモニタで価格革命を起こすとしている。
インフォーム
データ量が増えており、現在、蓄積されたデータからより的確な意思決定などの結果を得ることが課題となっており、パートナーとともに進めていくとしている。Oracleとは「Oracle Linux」「Oracle Virtual Manager」とDellのシステム管理「Dell OpenManage」との統合と「Oracle Database 12c」での最適化。SAPとは「SAP HANA」への最適化、Microsoftとは「SQL Server」「Windows Server」「Hyper-V」「Dynamics」などを挙げた。ほかにもVMware、Clouderaといったパートナーと取り組む。
プロテクト
「顧客の最大の懸念はセキュリティ」とDell氏。Dellは買収によりセキュリティへの対応を強化しており、現在10億ドルの事業に成長しているという。マネージドサービスの「Dell SecureWorks」もその1つで、毎日400億件ものセキュリティイベントを検出している。「脅威に関する情報を把握しており、顧客を保護できる」とDell氏。このほかBYOD向けのサービスも拡充している。「包括的なサービスでセキュリティ問題の発生を未然に防ぐよう努める」としている。
Dell氏は、これらの4つに加えて、新しい技術モデルの中心となるクラウドについても戦略を説明した。Dellは2012年のDell Worldでパブリッククラウド参入計画を明らかにしていたが、その後計画を変更。パブリッククラウドでは提携戦略をとり、プライベートクラウドに専念するとしている。