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2013年--信頼が死んだ年 - (page 2)

David Gewirtz (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2013-12-18 07:30

 私は、The Guardianがあまり褒められない意図を持っていると糾弾しているわけではない。ニュースを公表することは報道機関の仕事だ。しかし、私には不思議に思っていることがある。もし彼らが、本当にNSAと世界中の市民の秘密を守るために情報を公表していないのであれば、そもそも今彼らがNSAに強いているような混乱を作り出したのはなぜだろうか?

選択的記憶

 Snowden氏のおかげで、われわれ(市民、メディア、そして政府自身も)は、スパイや諜報、監視に満ちた裏の世界の存在を改めて意識した。

 警察が監視技術を使ってわれわれの電話を盗聴して犯罪者を追ったり、FBIがマルウェアの類いを使用してテロリストの脅威を追い詰めたりすれば、われわれは非難する。

 まるで、そういったことが行われていることを知らなかったかのように。米国の刑事・法廷ドラマ「ロー&オーダー」が23年間続いていることを知らないと言っているようなものだ。Tom Clancy氏の小説など1冊も読んだことがなく、安っぽいが驚くほど成功した「ミッション:インポッシブル」シリーズの映画も見たことがないと言うのだろうか。

 過去50年間の新聞、30年間テレビのニュース番組、10年間のニュースサイトの記事を読んでいれば、目に入る情報があったはずだ。

 これは、選択的な記憶を持っているように見える一般市民の話だけではない。物事をよくわきまえている(私は密かに、これは本当だと思っている)はずの報道の世界の人間も、これらの基本的な諜報技術や調査テクニックが明らかにされたのを見て、そんなことは初耳だと言わんばかりに、これを責め立てている。

 さらに悪いことに、いわゆる「友好国」も、この小さなPRの悪夢を、同盟国に対する攻撃に利用している。私は数週間前に、このことに関する記事「Why do allies spy on each other?」(なぜ同盟国は互いにスパイし合うのか?)を書いた。世界の国々は何十年もの間、諜報やその他の情報活動を行っているのに、突然無実を主張し、米国の情報機関に後ろ指を指している。

偽りの怒り

 政府の監視と、人気のテクノロジ企業が恒常的に行っている立ち入った監視の違いについて、よく言われている反論は、ユーザーはテクノロジ企業に見られることには同意したが、政府に対しては同意していない、というものだ。

 私はこれに賛成できない。確かに、私はFacebookに登録しているし、Gmailアカウントを持っているが、私はその2社が、自分の行動に関する情報を利用することを理解していた。

 しかしiPhoneを購入したときには、自分がAppleストアで取ったすべての行動がiBeaconで追跡されることなど知らなかった。確かに、Appleの利用許諾契約のどこかに、何かが書いてあるのかもしれないが、私には契約内容をすべて読む時間はなかった。そして、ほとんどの読者も、おそらく読んでいないだろう。

 そして、議論は次のように続く。NSAと米連邦捜査局(FBI)、その他の法執行機関に対して、われわれが自分たち同士で傷つけないように自分を監視してよいという許可など与えていない。従って、彼らは悪者だ。一方、Googleについてはその許可を与えているため、仕方がない。

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