国内ディスクストレージ、間接販売が成長--IDC調査

山田竜司 (編集部)

2013-12-17 15:48

  IDC Japanの調査によると、2012年の国内外付型ディスクストレージシステムの販売経路(チャネル)は直接販売が前年比6.4%減、間接販売が前年比9.2%増という。12月13日に発表された。

 直接販売の落ち込みは、前年の大型案件の反動のほか、メインフレームの落ち込みなどが影響したと分析する。間接販売の成長は、サーバとクライアントの両方での仮想化環境のチャネルパートナーがビジネスを拡大したことや、間接販売志向を強めているディスクストレージシステムベンダーのシェア拡大などが影響したという。

 2011~2012年は間接販売市場でベンダーシェアが大きく変動した。間接販売市場にシェアを伸ばしたベンダーに共通するのは「仮想化環境におけるエコシステムの構築」「ストレージニーズの多様化への対応」「チャネルパートナー重視の明確化」「サービスプロバイダー市場での需要獲得」などに注力した点とという。

 チャネルパートナー向けに実施したベンダーの評価に関する調査で、最も満足度が高かった項目は「製品/ソリューション競争力」だった。IDCは結果について、2011~2012年にかけて国内市場で多くのストレージの新製品が出そろい、チャネルパートナーがその販売について経験を積んだあとだったためと説明した。

 ベンダーに対する「総合満足度」への影響度では、「販売/顧客開拓サポート」が第1位の項目となった。この項目は2012年の調査では「製品/ソリューション競争力」だった。IDCは、この結果をチャネルパートナーがビジネスの成長にベンダーとの協業をより強く求めるようになってきたためと説明。ディスクストレージシステム市場の成長セグメントがミッドレンジやローエンドにシフトするに伴い、チャネルパートナーとの協業の重要性が増したと分析している。


2010~2012年の国内外付型ディスクストレージシステムのチャネル別売上額(IDC Japan提供)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]