札幌大学は、学生の情報教育用に構築した仮想デスクトップ約400台のセキュリティにサーバ向け総合セキュリティソフトウェア「Trend Micro Deep Security」を採用した。トレンドマイクロが12月17日に発表した。
札幌大学では、デスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Horizon View」を導入し、約400台の仮想デスクトップ基盤(VDI)を構築、学生向けの講義用学習ツールとして活用している。
導入の際、講義開始時に学生が一斉にログインすることでサーバへのアクセス集中が見込まれ、特に各仮想デスクトップにインストールされた従来型のウイルス対策ソフトが一斉に起動されることによる過負荷(“ブートストーム”とも呼ばれる)が懸念材料となっていた。
この課題に対し、札幌大学では各仮想デスクトップにエージェントをインストールする必要のないセキュリティ製品を検討、Horizon View向けの実績が豊富としてDeep Securityを採用した。Deep Securityは、物理マシンや仮想マシン、クラウドのそれぞれの環境におけるセキュリティ課題を解決できるという。
同ソフトでは、サーバセキュリティに必要なウイルス対策やファイアウォール、仮想パッチでの不正侵入検知システム(IDS)と不正侵入防止システム(IPS)、ファイルやレジストリの変更監視、セキュリティログ監視の機能を実装している。VDIは10月から運用を開始し、安定した稼働を続けているという。