東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は12月17日、統合基幹業務システム(ERP)「MCFrame CS」を海外拠点での導入用に構成した「MCFrame CS Start-Up Edition」の販売を12月20日から開始すると発表した。
MCFrame CS Start-Up Editionは、を海外拠点導入に用途を限定し、海外拠点で必要な「生産/販売管理」「原価管理」に機能を絞った点が特徴。導入と運用のためのドキュメントやツール群をセットにし、短期導入を促進するという。価格は1000万円程度。
必要最低限の機能で短期導入した後も、拠点業務の成熟度や事業の拡大に合わせ、上位のMCFrame CSとも互換性があり、データを移行する必要もない。
コンサルティングサービス部 伊与田克宏氏
コンサルティングサービス部の伊与田克宏氏は「現地採用の外国人ユーザーを想定し、頻繁な担当者の変更や言葉の壁などの課題も、直感的なメニュー構成や画面デザイン、シンプルなマスタ設定といった機能で解決できるようにする」と説明。
早期立ち上げを補助するノウハウやモデルケースなどをB-EN-Gが提供するため、MCFrame CS Start-Up Editionの導入期間は同社のモデルケースで実施の場合、生産管理で約1カ月半、原価管理の場合で約半月とした。
また、モバイルで業務アプリケーションを利用できるようにするため、iOS7に対応する「iPad/iPhone for MCFrame」を提供 する。
B-EN-G マーケティングアライアンス部の山下武志氏は「MCFrame CS Start-Up Editionは、海外進出を果たした企業向けに機能を厳選し、最適化した。入力項目が多すぎると現地スタッフが操作できないといった事情も考慮した」と海外現地法人の実情を説明した。
同製品をベースとするSaaS版「MCFrame cloud」も2014年春から提供する。