ビッグデータへの評価
「2014年は、ビッグデータを応用した成功事例の蓄積を追い風にして、その利用範囲が単発的、局所的から継続的、広範的に拡大する。ベンダーの提案力、実施能力が問われる」(中村氏)。
なお、IDCの定義では、ビッグデータは「100TB、ハイスピードストリーミング、成長率60%のいずれかを満たすデータ」であり、実際には、100TBに満たない取り組みが多く、ビジネスアナリティクス(BA)市場に位置付けられているとのこと。
「2012年の国内BA市場8900億円に対し、ビッグデータが占める割合は2.3%の207億円にすぎない。世界ではBA市場7兆9000億円に対し、ビッグデータ市場は7.9%の6200億円だ。日本には成長余地がある」という。
Software-Defined Infrastructure具現化
「2013年はSoftware-Defined Networking元年だった。2014年は、第3のプラットフォームから生成される大量で多種多様なワークロードを支えるために必要なSoftware-Defined Infrastructure(SDI)が形成され、SDIが具現化される一年になる」(中村氏)
事業者データセンターはハイブリッドクラウドへ
2014年以降、データセンター事業者において、ハイブリッドなシステムの構築、運用が増加する。具体的には、「パブリッククラウドIaaSの受容性の急速な高まり」「専有ホスティングのディスクリート化」「ハイブリッド接続ニーズに対応するネットワークの提供」を挙げている。