VMware ESXとESXiにおいて、任意のファイルにアクセス可能な脆弱性が存在することが判明した。この脆弱性情報は、7月19日にJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)が届け出を受けたもので、JPCERT/CCが製品開発者と調整した上で、情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンターとJPCERT/CCが、両者が共同で運営する脆弱性対策情報ポータルサイトJVN(Japan Vulnerability Notes)において12月24日に公表した。
この問題について、開発者が提供する情報を基にパッチを適用するよう呼び掛けている。
影響を受けるシステムは以下の通り。
- VMware ESXi 5.5 without patch ESXi550-201312001
- VMware ESXi 5.1 without patch ESXi510-201310001
- VMware ESXi 5.0 without patch update-from-esxi5.0-5.0_update03
- VMware ESXi 4.1 without patch ESXi410-201312001
- VMware ESXi 4.0 without patch ESXi400-201310001
- VMware ESX 4.1 without patch ESX410-201312001
- VMware ESX 4.0 without patch ESX400-201310001
これらのシステムでは、仮想マシンファイル記述子の処理に問題が存在し、ESXまたはESXiの任意のファイルにアクセス可能な問題が存在する。そのため、vCenter Serverにおいて、Add New DiskまたはAdd Existing Diskを実行できる権限を持っているユーザーによって、ESXまたはESXiの任意のファイルが読みとられる可能性がある。なお、開発者によると、VMware vCloud Directorのユーザーによる本脆弱性を使用した攻撃はできないとのこと。
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