富士通は12月25日、グローバルに事業を展開する日系企業向けに経営管理を支援する「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA SUMMIT グローバル経営管理ソリューション(グローバル経営管理ソリューション)」の販売を開始したと発表した。2014年3月末から出荷する。
統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA SUMMIT」などをベースとして機能を強化した。ヘッドクォーターの事業管理部門向けの「グループ事業管理ソリューション」、経理部門向けの「グループ会計ソリューション」、経営層向けの「経営ポータルソリューション」の3つで構成されて、それぞれ各階層で求められる必要な経営情報を提供する。
グループ事業管理では、事業管理部門の事業責任者向けの事業戦略を立てる上で必要となる情報を提供する。製品別や販売チャネル別、地域別などの切り口で状況を把握、予測と事業予算といった毎日の実績を可視化できるという。税別販売価格は800万円から(20ユーザーから)。
グループ会計では、個別から連結までの会計業務を統合し、国際会計基準(IFRS)でのセグメント開示に対応するとともにグループ全体での実績把握や予算比較、連結決算業務を効率化できるとしている。実績や予算などの情報を一元管理することで、セグメント内外の取引は自動判定可能。グループ内部の取引を考慮して、グループを横串で実績を把握し、予算を比較分析できるという。税別販売価格は800万円から(20ユーザーから)。
経営ポータルではヒト、モノ、カネの情報やシステムを統合して、経営層に見せる。タブレットやスマートフォンにも対応して、経営に必要な情報をデータ統合せずに画面を統合してグラフィカルに表示できるとしている。税別販売価格は770万円から(2プロセッサ200ユーザーから)。
グローバル経営管理ソリューションはビジネスプロセス統合基盤である「FUJITSU Software Interstage Business Operations Platform」を活用したデータ収集の仕組みが盛り込まれている。各グループ会社のシステムからスケジュールに沿って情報を自動的に収集、ヘッドクォーターが定義する業務要素に基づいて共通の統一コードを付与し、グループ全体の商談や受注、実績、予算などの情報の一元化を図る仕組みだ。
データ収集用にERPパッケージ「SAP ERP」をはじめ中国で有数のシェアを誇る財務会計パッケージ「用友」などの専用コネクタが用意されており、グループ全体でシステムを統一することなく、現行システムを生かして短期間、低コストに経営管理システムを構築することが可能としている。
(富士通提供)