清水建設は、自社プライベートクラウドの運用負荷を軽減するため、運用手順自動化ツールを導入、運用にまつわる業務の約60%を自動化した。ツールを提供した日本HPが1月8日に発表した。
採用されたのは日本HPの運用手順自動化ツール「HP Operations Orchestration software」。豊富なテンプレートを用いて自動化フローを設定でき、独自フロー定義もシンプルなGUI操作でできること、また多彩な管理ツールとの連携部品を備え、マルチベンダー環境への適応力にも優れていることなどが、選定の上で評価されたという。
また、今回の導入に際しては伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)による運用自動化導入支援サービス「OpeNext」が活用された。CTCは本プロジェクトにおいて、Operations Orchestration導入から2カ月で20の運用業務の自動化を達成したとのこと。またCTCグループ自身のOperations Orchestrationの活用ノウハウを取り入れ、イントラネット上でユーザー部門が申請し、システム環境が準備されるまでのリードタイムを従来の2日から2時間に短縮するなどの成果を挙げているという。
清水建設では、今回のOperations Orchestrationの導入により、プライベートクラウド運用にまつわる定型的な業務から随時業務、障害対応まで、広範な業務のうち約60%を自動化したという。この自動化により、人手による作業では欠かせなかった二重チェックなどの業務負担も、大幅に軽減された。さらに現在では、事業継続(BCP)への取り組みとして、災害対策サイトを確実に運用する仕組みをOperations Orchestrationによって実現するプロジェクトが進められている。