日立製作所は1月8日、4月1日付けでの経営トップの人事異動を発表した。社長兼COOに東原敏昭氏が就き、現在社長を務める中西宏明氏は、会長兼CEOに就任する。取締役会の議長は、中西氏が兼務する予定としている。東原氏は6月の定時株主総会を経て取締役に就任する。
東原氏は1955年徳島生まれ。現在は、執行役専務、医療事業担当、インフラシステムグループ長兼インフラシステム社社長を務めている。 同氏は、1977年に徳島大学工学部を卒業して日立製作所に入社。制御用コンピュータを用いた電車の運行管理システムや電力の系統制御システムの開発などに従事したという。1990年に米ボストン大学大学院のコンピュータサイエンス学科を修了した。2006年に情報・通信グループCOO、2007年には執行役常務 電力グループCOO、2008年には日立パワーヨーロッパ社プレジデントに就任した。2010年4月から日立プラントテクノロジー 代表執行役 執行役社長、2011年に社会・産業システム事業担当の執行役常務、2012年にインフラシステムグループ 副グループ長兼水環境ソリューション統括本部統括本部長に就き、2013年から現職。
情報通信分野での豊富な経験を持ちながら、日立が注力する社会インフラ事業に詳しいと考えられる。