フォーティネットジャパンは1月9日、データセンター向けファイアウォールアプライアンス「FortiGate-3700D」の日本での販売を開始した。同日から出荷している。参考価格は3581万4000円。パートナー企業から販売される。
FortiGate-3700Dは、高さ3Uで搭載するギガビットイーサネット(GbE)ポートは40GbEが4つ、10GbEが28。スループット160Gbpsで遅延は2マイクロ秒という。
独自開発の特定用途向けIC(ASIC)「FortiASIC NP6」を搭載し、IPv6でもIPv4と同等の性能とし、仮想専用網(VPN)の性能も向上したという。データセンターでセキュリティ技術がボトルネックにならぬよう高い処理能力を持たせ、高性能を実現したとしている。最新の専用OS「FortiOS 5.0」を搭載している。
FortiOS 5.0では、アーキテクチャ、サービス、機能、またはポリシーに基づいて物理と仮想の両方のネットワークでセグメント化できる。仮想ドメイン(VDOM)機能で、単体のFortiGateやクラスタを複数の仮想ユニットに分割して、独立したユニットとして機能させられるという。
すべてのセキュリティ機能を1つのビューで管理可能で、管理業務の負荷を軽減可能と説明。1月現在で800以上の不正侵入防止システム(IPS)のシグネチャを搭載。加えて、ファイルの挙動から判断するヒューリスティック検出機能も備え、シグネチャがまだ作成されていないゼロデイ攻撃も検出できるとしている。
通信に使用されているポートやプロトコルの種類を問わず、ネットワーク上で実行されている数多くのアプリケーションに対するポリシーを定義、実施できるという。さまざまなルーティングプロトコルやマルチキャストプロトコル、さらにネットワークの耐障害性を高めるプロトコルをサポートし、ネットワーク設計での数多くの要件に対応できるとしている。

FortiGate-3700D(フォーティネット提供)