富士通研究所、暗号化文字列を秘匿したまま検索する技術を開発

NO BUDGET 2014年01月15日 18時36分

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 富士通研究所は1月15日、暗号化された文字列データをそのまま検索できる秘匿検索技術を開発したと発表した。事前の検索キーワードの登録が不要で、暗号化された文字列データから任意の文字列を検索できるという。


クラウドを利用した秘匿文字列検索(富士通提供)

 この技術は、データを暗号化したまま加算や乗算などの演算が可能な「準同型暗号」と呼ばれる暗号技術をベースとしている。準同型暗号の秘匿演算機能を拡張することで、暗号化した状態で文字列の一致判定ができる。検索開始時点から結果出力まで暗号化状態を保てるようにした。

 これまでの準同型暗号を用いた技術では、文字列が一致するかどうかを1文字ずつずらしながら判定していたため、処理に時間を要した。今回の技術では、1回の処理で同時に複数の暗号を演算できるように改良した。この結果、1万6000文字の秘匿検索を1秒以内で実施きるようになったという。

 この技術は、例えば健康や医療に関する情報などを提供するクラウドサービスにおいて、個人のプライバシーデータを保護しつつ、情報活用を進めるといったニーズを想定して開発された。アウトソーシングでも機密データを安全に検索できるようになり、特にDNA、生化学、医療、教育などの分野で、プライバシー性の高い情報を暗号で守りながら検索できるようにする。

 例えばDNAに含まれる塩基配列の検索に応用した場合、さまざまな医療機関から集めた病歴や塩基配列を全て暗号化したまま新しい分析結果を得ることができ、新薬の研究開発の効率化が期待できるとしている。富士通研究所は2015年の実用化を目指し、この技術の実証実験などを進めていく考えだ。

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