再春館製薬所は、業務データのバックアップをテープライブラリからディスクストレージに移行し、従業員の作業時間などを削減したという。EMCジャパンが1月21日に発表した。
再春館製薬所はこれまで、受発注や生産管理などの重要な業務データを6台のテープライブラリ装置を活用して日次でバックアップしていた。バックアップ作業には長い時間を要し、開発系やテスト系まで含めるとほぼ1日中、テープライブラリがフル稼働している状態で、イレギュラーなバックアップが発生した際の対処が困難だったという。万一の大規模自然災害時などシステム復旧が必要になった場合、テープからでは迅速にリストアできないという懸念もあった。
同社はディスクベースのバックアップを検討した。重複排除や遠隔地へのレプリケーション、データ容量の増大に柔軟に対応できるスケーラビリティなどの条件で選定した結果、重複排除バックアップストレージ「EMC Data Domain DD670」の採用を決定した。既存のシステム構成や運用手順にほとんど手を加えることなく、テープライブラリ装置をData Domainに置き換えただけで新たな環境を実現しているという。
テープ関連作業が不要になったことで、情報システム部門は年間120時間以上の時間を削減でき、本来の業務に充当することが可能としている。バックアップに要する時間も、従来の約22時間から13~14時間前後へと、約40%の削減を見込んでいるという。
災害対策の面でも効率化が実現したという。従来はグループの警備会社に依頼してバックアップ済みテープを遠隔地に毎日搬送して保管していたが、「Data Domain Replicator」機能を利用した遠隔地レプリケーションで不要となった。Data Domainは重複排除後のデータを転送するため、レプリケーション先へのWAN回線の帯域にも負担をかけることがないという。
再春館製薬所では今後、今回の基幹系だけでなく、情報系システムも含めたすべてのデータをData Domainで保全していく予定としている。