オラクル、DB専用機「Exadata」新版--DBaaSに対応、OTLPやDWHの性能強化

三浦優子 2014年01月22日 11時10分

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 日本オラクルは1月21日、データベース専用機の新版となる「Oracle Exadata Database Machine X4」の国内での提供を始めた。初代のX1から数えて5世代目となる新製品は、前版のアーキテクチャを継承しながら性能の向上や容量の拡大、データベース展開の効率性、サービス品質の向上を実現しているという。日本オラクルの執行役社長 最高経営責任者(CEO)のDerek Williams氏は「今回発表するExadataなどEngineered Systemsはオラクルが注力する3分野の一つで、日本向けにも投資を行っていく」と明言した。

OLTPやDWHの性能を強化


日本オラクル 執行役社長兼CEO Derek Williams氏

米Oracle データベースサーバ技術担当エグゼクティブバイスプレジデント Andrew Mendelsohn氏

日本オラクル 専務執行役 テクノロジー製品事業統括本部長 三澤智光 氏

 今回の会見には、執行役社長兼CEOに就任して初めてWilliams氏が姿を見せた。オラクルの注力分野がExadataをはじめとしたEngineered Systemsに加え、SaaSと「Oracle Database 12c」の3分野であると強調した。日本の現状について「社長に就任する2年前から日本法人に関わり、日本法人との関わりは2001年から始まっている。社長に就任して以降の日本法人は素晴らしい成績をおさめ、未来も明るいと考えている」と説明した。

 新製品のExadata X4は、ハードウェアとソフトウェアの刷新で性能の向上、容量の拡大、データベース展開の効率性、サービス品質の向上を実現したという。特に“Database as a Service(DBaaS)”やオンライントランザクション処理(OLTP)、データウェアハウジングの機能を強化するなど、データベースのさまざまな課題を解消する設計となっている。

 Exadata X4のメリットとしては、DBaaSアーキテクチャで何百ものデータベースを1台に統合可能になっていることを挙げている。新版では、大容量のフラッシュメモリ(SSD)も搭載している。

 SSDの圧縮技術を活用することでOLTPを高速化することを狙っている。有効SSD容量は4倍となり、秒間の入出力(IOPS)は数百万件を保ったまま圧縮できることから、長年の課題とされていた性能向上と効率追求の両立が実現したと説明している。

 新しい「Flash Caching」アルゴリズムでデータウェアハウジング処理の性能も向上したという。データウェアハウス(DWH)で一般的なテーブルとパーティションのスキャン処理に焦点を当てたFlash Cachingアルゴリズムでは、SSDよりサイズが大きいテーブルは自動でSSDに部分的にキャッシュされ、SSDとハードディスク(HDD)の両方から同時に読み込む。

 Exadata X4のハードウェアは、これまでのExadataと互換性と相互運用性が確保している。既存のExadataを利用するユーザー企業でも容易に新版に拡張できるという。新しいExadataのソフトウェアはすべての旧世代のExadataハードウェアシステムに対応。Oracle DB 12cとOracle DB 11g Release 2をサポートしている。

 米Oracleでデータベースサーバ技術担当のエグゼクティブバイスプレジデント Andrew Mendelsohn氏は、「Engineered Systemsはオラクルのソフトウェアに最適なプラットフォームとして、大規模なものからローエンド向けまで展開している。現在われわれのハードウェア製品の30%をEngineered Systemsが占め、成長への回帰に大きく貢献している」と同分野がオラクルのビジネスで重要なものであると強調した。

 日本でのビジネスについては「採用や稼働を発表済みの顧客だけでも、年商30億円から数兆円まで業種、企業規模ともに幅広く、短期間に成功したものはない」(日本オラクル 専務執行役 テクノロジー製品事業統括本部長 三澤智光氏)とこれまでのところ好調に推移しているとアピールした。

 新製品の発売と同時にリクルートテクノロジーズが大規模データ解析基盤として、三井住友海上あいおい生命保険、MS&ADシステムズが生命保険の契約業務管理システム稼働基盤刷新用に、国内金融業として初めての採用を決定したことを発表している。スーパーストリームやワークスアプリケーションズなど国内アプリケーションパッケージの対応も加速させる計画も進めている。

 導入検討から、専用教育カリキュラム、プロアクティブな運用、展開サポートをセットで提供し、「5年間のさまざまな経験を盛り込んだエコシステムを構築した」(三澤氏)こともアピールしている。

  • Exadata X4のアーキテクチャ

  • Exadata X4のソフトウェア

  • Exadata X4に搭載されるPCI Flash Cache

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