6.ウェアラブルデバイスは「モノのインターネット」を後押しする
このような表現を聞いたことがある人は多いだろうし、ウェアラブルコンピューティングは、この現象への入口になる技術だと位置づけられている。ウェアラブル技術は、物理的なシナリオと仮想的なシナリオの両方を後押しする。健康や環境に関する状況は検知およびモニタリングされ、データは記録され(動画、音声、写真、位置情報など)、ユーザーとシステムはこれらの情報をさまざまに活用できる。Forresterの調査によれば、2014年から2016年までの間に、現在初期導入段階にあるウェアラブルは社会の主流になっていく見込みだ。2020年までには、ウェアラブルデバイスはビジネス、ヘルスケア、個人向けシステムの中心的な存在になるだろう。

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7.ウェアラブルデバイスは、日常生活にシームレスに統合される
誰しも、人と話している最中にメッセージをチェックしたり、通話が来ていないか確認するためにラップトップに目をやったり、メッセージを見逃すことを恐れて、会話に集中していなかったりした経験があるはずだ。Kleiner, Perkins Caufield & Byerの実施した調査「Internet Trends」によれば、平均的なユーザーは、自分のスマートフォンを1日に150回チェックする。デバイスが腕やシャツ、頭についていれば、常に情報をチェックしても無礼には見えないだろう。
8.コンテクスチュアルコンピューティングへの移行が起こる
近い将来、ウェアラブル技術は、単に基本的なデータを記録する以上のものになる。ウェアラブル技術は、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークの組み合わせにより、適切な情報を発見し、その情報を活用および分析することができるようになる。このトレンドは、ウェアラブルデバイスの日常生活への統合と歩調を合わせて進んでいく。その最もよい例は、ユーザーに関する大量の情報を収集し、ユーザーのニーズを予想して、未来のユーザーに役立つデータを提示する「Google Now」だろう。
9.センサの追加によってデバイスが整理統合され、消費者への魅力は高まる
スマートウォッチやその他のウェアラブルデバイスが収集できるデータが多くなるほど、実用性は増す。スマートウォッチについて考えてみてほしい。スマートウォッチは最初、スマートフォンの2つ目の画面として設計された。しかし、センサが追加されることにより、警告を受け取ったり、データを収集したり、バイタルサインや活動をモニタリングしたりといった機能も果たすことができるようになった。スマートウォッチは今では、スポーツ選手やフィットネスに熱心なユーザーでなくても楽しめる一般的な機能を持ち、普段から身に着けておく健康維持デバイスになった。
10.一般向けに加え、特定の場面で使われるウェアラブルデバイスが登場する
その一方で、特定の消費者や市場だけをターゲットにした新たなトレンドが出てきている。これらのデバイスがわれわれの活動に入り込んでくるにつれて、特定の職業向けの用途に使われることも増えていくだろう。「この種のデバイスは、1つか2つの機能だけを得意とし、特定のタイプのユーザーをターゲットとしている」とMcIntyre氏は言う。Forresterによれば、ビジネスリーダーの46%がモバイル戦略を重視しており、ウェアラブルデバイスはその次の段階にあたる。Google Glass、Lumusの「Personal Display」、エプソンの「Moverio」などのスマートグラスは、開発者が文脈に応じた用途を見つけるにつれて、ニッチな市場に入り込んでいくだろう。警察業務、エンジニアリング、建設作業など、可能性は無限だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。