新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)は2月4日、同社のクラウド基盤「absonne(アブソンヌ)」上のサービスとして、モバイルデバイス管理(MDM)サービスの提供を開始したと発表した。このサービスは、NSSOLがクライアントソリューションとして以前から提供しているエンタープライズ向けデスクトップ仮想化基盤「M3DaaS@absonne」のラインアップの一環として、1月より提供を開始している。
同サービスの特徴として、次のような機能がある。
- 社員証システムとの連携:入/退室に合わせて端末に設定を反映することでポリシーに応じたセキュリティを確保
- 勤務時間内のみデバイス利用を許可:勤務時間/エリアなどの勤務要件に応じたセキュリティポリシーの設定
- 全社デバイスの位置情報を同時把握:端末位置情報をビックデータとして活用、業務効率を向上
- NSSOL開発のアプリケーション開発フレームワーク「hifive」による自社アプリ開発支援:顧客の自社アプリ開発工期を短縮、コストを削減
このサービスは、専門ベンダーとして開発力に自信を持つ同社が、国内で多くの導入実績を持つ米MobileIronの製品を採用したもの。NSSOLでは2011年からMobileIronの製品を販売しており、機能とモバイルプラットフォームへの素早い対応力を評価しているという。
今回のサービスでは、このMobileIronの技術を、ミッションクリティカルな業務向けに設計されたabsonne上で提供することで、モバイル活用における高度なセキュリティの確保と容易な管理を実現しているという。製品を顧客環境内に導入するのでなく、クラウドサービスとして提供することで、顧客は業務継続性を担保しつつ、国内データセンターでのより安全な情報管理とシステム運用負荷の軽減ができるとしている。