インターネットイニシアティブ(IIJ)は2月5日、M2M(Machine to Machine)専用のデータ通信サービス「IIJモバイルM2Mアクセスサービス」と「IIJ SMSプッシュサービス」を2月17日から提供すると発表した。同社が仮想移動体サービス事業者(MVNO)として提供している法人向けデータ通信サービス「IIJモバイルサービス」をM2M用途に特化した仕様に変更した。
モバイルM2Mアクセスは、通信端末からIIJのゲートウェイまでの無線データ通信を月額300円から提供する。通信端末からの接続先をゲートウェイに限定して、社内システムやIIJのクラウド上のシステムの間でデータを送受信する。新サービスは「IIJ GIOリモートアクセスサービス」「IIJモバイル大規模プライベートゲートウェイサービス」「IIJ認証アウトサービス」などの関連サービスの契約が必要になる。
モバイルM2Mアクセスで提供されるモジュールは標準のSIMやマイクロSIM、nanoSIM。税別の初期費用は1契約あたり3万円、登録手数料が3000円。提供されるメニューは、夜間だけ高速で通信できる「プランA」と低速で24時間通信できる「プランB」で構成される。
プランAの通信可能な時間は夜10時~朝6時。最大通信速度は下りが150Mbps、上りが50Mbps。利用用途はバッチ処理などを想定。税別の月額費用は1端末あたり300円となっている。プランBの通信可能な時間は24時間、通信速度は上りと下りともに200kbps。センサからの計測データなど容量の小さいデータを常時送受信する用途を想定している。税別の月額費用は1端末あたり460円となっている。
同時に提供されるSMSプッシュは、モバイルM2Mアクセスで利用する端末をショートメッセージサービスで制御する。モバイルM2Mアクセスでは、通信端末に決まった時間にデータを送信するといった制御は可能。SMSプッシュは、それよりも柔軟に、非定期な指示を送信するといったことが可能になる。税別の初期費用が1契約あたり5万円、月額費用が1契約あたり2万円、メッセージの送信費用は1通あたり15円となっている。