日本IBMは2月5日、「IBM Software Defined Network for Virtual Environments」(SDN VE)の新製品「IBM SDN VE OpenFlow Edition」と「IBM SDN VE KVM Edition」を発表した。従来から提供しているVMware環境に対応した「IBM SDN VE VMware Edition」に加え、今回は新たにOpenFlowネットワークとKVM環境に対応した。
最小構成時の価格は、SDN VE OpenFlow Editionが16万6400円(税別)、SDN VE KVM Editionが9万6900円(税別)で、2月27日から日本IBMとIBMパートナーが出荷を開始する。
SDN VEは、多様なネットワーク仮想化技術を単一的に管理、制御する統合型SDN(Software Defined Network)アーキテクチャ製品。SDN環境をオープン技術で統合管理するソリューションで、単一の管理画面で大規模なネットワークファブリックの構築、OpenFlowスイッチのフロー定義、異なるハイパーバイザー間でのオーバーレイネットワークの構築などができる。
IBMでは、モバイル、ソーシャル、ビッグデータといった新しい技術の登場により変化するアプリケーション処理の特性に応じて、自動で瞬時に最適なシステム資源を配置することで、ビジネスニーズに対応し、継続的なビジネス変革を実現するためのモデルと説明されることもあるSoftware Defined Environment(SDE)を提供しており、SDN VEはそのSDEを実現するための製品の1つだ。
新たに加わった2製品のうち、SDN VE OpenFlow Editionは、OSSプロジェクト「OpenDaylight」の成果をベースとした初の商用OpenFlowコントローラだ。OpenFlow 1.0に準拠する仮想もしくは物理スイッチを制御し、マルチテナントネットワークの集中設定や、プログラム可能なマルチパスルーティングなどによって、ネットワークの状況に合わせてトラフィックのルーティングを動的に管理できる。
一方のIBM SDN VE KVM Editionは、この製品はIBMがOpenDaylightに寄贈した分散型オーバーレイ技術である「DOVE」(Distributed Overlay Virtual Ethernet)を基に開発したもの。KVMによる仮想化環境において、物理的なネットワークに変更を加えることなくオーバーレイネットワークを構築、そのプロビジョニングを自動で行うことを可能にする。
VMware環境に対応したIBM SDN VE VMware Editionと組み合わせることで、VMwareとKVMが混在する仮想化環境において、異なるハイパーバイザー間でオーバーレイネットワークの構築、管理を実現できる。
また、SDN VEは新たにOpenStack Neutron APIに対応し「IBM SmarterCloud Orchestrator」や一般的なOpenStack準拠のクラウドコントローラーから仮想ネットワークを管理、制御でき、サービスプロバイダーや企業のIT管理者の運用管理をさらに効率化するための新たな選択肢を提供するとしている。