Steve Ballmerは日曜日に果たして泣いたのか(おまけ)
このところなぜだかシアトル勢の元気が良い。T-Mobile USA(携帯通信会社)の勢いが良いのは以前に記した通り。また、先週末のSuper Bowl(NFLの決勝戦)では、Paul Allen(Microsoft共同創業者)がオーナーのSeattle Seahawkが初の栄冠を手にしていた。さらに、このSeahawkの大ファンでゲーム後の祝勝会でもライブをしていたMacklemore and Ryan Lewis(シアトル出身の人気ラップ・ユニット)は、前週にあったGrammy賞で4つも賞を獲得していた。
「あとはMicrosoft(のモメンタム復活)だけ……」などと外野から勝手に面白がっていたりもするが、そこでちょっと気になるのは「変わることの難しさ」――組織にも個々の人間にも当てはまりそうなことだ。
Grammy授賞式で、Macklemore and Ryan Lewisが披露した『Same Love』――歌の途中からMadonnaも参加して『Open Your Heart』を歌ってみせたり、34組の合同結婚式が挙げられたことは既報の通りだが、この曲のサビの部分には、Mary Lambertという女性歌手の唄う次のフレーズがある。
I can't change, even if I tried, even if I wanted to
(変わることができない、たとえ変わろうと試してみても、たとえ変わりたいと思っても)
またこのフレーズをもとにLambertがつくった『She Keeps Me Warm』という曲の中には、「日曜日には泣かない(I'm not crying on Sundays)」というフレーズ(リフレイン)も出てくる。
ところで。
Nadella選定プロセスの内情を伝えたWSJ記事(“Inside the Microsoft CEO Search: How Satya Nadella Was Chosen”)によると、話が大詰めを迎えていた先週末の日曜日に、どうやらBallmerは選定委員会メンバー間の話し合いに加わらず、Super Bowlのゲームを(おそらくテレビで)観ていたらしい(註)。
Ballmerが自発的に自分自身を「カヤの外」に置くことにしたのかどうかは分からない。ただ、NadellaやGatesの新しい役回りが最終決定されようとする中、Ballmerが「(隣人で友人でもある)Pete Carrollが率いるSeahawksがSuper Bowlで勝利するのを観ていた」というのは、想像しただけでもちょっと侘びしいシーン……この一節を読んで「日曜日には泣かない」というフレーズが思わず頭の中に浮かんでしまった。
[Mary Lambert - She Keeps Me Warm (Lyric Video)]
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