--グローバル事例では対応できない、日本独自のビジネスニーズにはどう対応していきますか?
日本特有の事例についても、パートナー企業とも協力して日本用ソリューションカタログを構築していきます。
例えば自動車会社のディーラーは各国ごとに組織体が異なります。日本では、日産自動車がDynamics CRMをベースにした次世代ディーラー管理システムを構築しています。この仕組みをベースにしたテンプレートを作ることで、他社でも活用できないかなどを検討しています。
業種別ソリューションは、顧客のニーズを聞いて提案することに加え、先行するベストプラクティスを基にこちらから提案する。ビジネス改善につながるような提案を進めていきたいと考えています。
幸いなことにクラウドを含めたキラーソリューションとなる事例や、そういうソリューションが増えてきました。例えば今年1月に稼働したスルガ銀行の新基幹系システムは、日本ユニシスのWindowsベースの「BankVision」をベースにしています。BankVisionはすでに10行で採用され、Windowsでも十分に金融機関の基幹システムとなり得ることを証明しています。
これまで“メインフレームベースで”とか、“UNIXとOracle Databaseでなければダメ”だと思われてきた基幹系システムが、Microsoftベースのテクノロジのものになるケースも増えてきました。これまではMicrosoftのテクノロジといえばフロントエンド系が中心で、バックエンド系に強いというイメージはあまりなかったと思います。しかし、それが変わってきていることを実例で示せるようになってきています。