モバイルファーストという不可逆

エンタープライズモバイルにおけるUIとUX(前編) - (page 3)

千葉友範(デロイト トーマツ コンサルティング)

2014-02-24 07:30

ペルソナの設計

 最後にUIやUXを設計するために考慮すべきポイントはこちらでも触れたペルソナである。

 ここでいうペルソナとは、スマートデバイスを利用する標準的な人や、これを利用することで最も効果を上げてほしいユーザーを詳細に定義していくことである。UIやUXを設計する際には、「何のために」「誰のために」「どのような効果を期待するのか」を明確にしておくことが重要になるというのはすでに述べてきた通り。

 つまりペルソナ設計では「ターゲットユーザーを絞り込む」ことに加え、「ユーザーの特徴を絞り込む」という点が極めて重要なのだ。特にUIの設計には、利用時のシナリオをいかに組み立てるのかも重要である。本稿ではまず、エンタープライズモバイルとしてのUIやUXとはどのようなものであるかという考え方について整理をしてきた。次回は、具体的な事例を交えながら、詳説していくこととする。

千葉 友範
デロイト トーマツ コンサルティング マネージャー
大学院在籍中にIT系ベンチャー設立に参画を経て現在に至る。業務改革プロジェクトを中心に実施し、近年では、デジタルデバイスを活用したワークスタイルチェンジや販売力強化など、戦略策定から実行支援までプロジェクトを多数実施。「会社で使う タブレット・スマートフォン2013」など執筆多数。

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