#4:ソーシャルメディアの影響力も拡大
中国は、世界で最もソーシャル活動が盛んな国だ。中国のインターネットユーザーの84%が、ソーシャルネットワークを通した交流やブログ記事、動画のアップロード、写真の共有、マイクロブログ、フォーラム参加などの活動を、少なくとも月に1回は行っている。インドネシアも、Facebook人口は世界第3位、Twitter人口は世界最大を誇る。シンガポール人の69%は、お気に入りのブランドとソーシャルメディアを通してつながっている。これまでのところ、ソーシャルメディアの中ではFacebookが最も人気を集め、You Tube がそれに続く。ソーシャルメディアは盗難アジア地域全体に普及し、その規模も今後継続的に拡大する材料が揃っている。その上、東南アジアでは、世界のどの消費者市場よりも、ソーシャルメディアが購買行動に与える影響が大きい。
欧米にも同様に広く普及しているソーシャルメディアだが、東南アジアの場合、消費者の行動により深く関わっていると言える。
#5:顧客層はより豊かに
インドネシアでは、中流層と富裕層の人口が、今後6~ 7年の間に2倍になると予測される。中国では、高級品市場の売上が146億ドルに達し、今後も増える見通しだ。富裕層が急激に増えている東南アジアでは、利幅の大きい高級品の売り上げが増加している。現にベトナム、インド、中国、インドネシアでは、消費者の可処分所得が拡大している。こうした成長を裏付ける兆候として、消費者の間では、高級品の購入は特別なことから普通の行動になりはじめている。全世界の 高級品市場の売上のうち、こうした新興市場はますます大きな割合を占めるようになっている。東南アジア地域の中流層は今後、世界の中流層人口のうち、大きな割合を占めるようになるだろう。
東南アジア地域の消費者は、徐々に高級志向になりつつあるのだ。