#6:環境にやさしい製品への注目
欧米の消費者と同様、近年は東南アジアの消費者も、環境問題をはじめ、「オーガニック」や「グリーン」な製品への関心を示し始めている。とはいえ、地域によってその方向はさまざまだ。例えば、マレーシアの消費者は、製品の原産地を知り、それがオーガニックの適正基準を満たしているかどうかを知りたがる傾向にある。同地域では、55%の消費者が、「社会的な責任をよりきちんと果たしている企業の製品であれば、他社製品より多少値段が高くても購入したい」としている。この数字は、全世界の他地域を上回り、米国を20%も引き離している。
東南アジアでは、企業の社会貢献も、製品の売り上げを支える重要な点と言えそうだ。
#7:「便利さ」が重要
「便利さ」は、世界のあらゆる地域でもっとも大きな価値を持つように見えるが、東南アジアの場合も例外ではない。世界各地の大規模の市場で都市化が進む中、東南アジアの顧客のライフスタイルの利便性向上を実現すれば、企業にとっても大きなメリットが生まれるだろう。商品のパッケージや買い物のロケーション、POSなど、消費者はいま、便利さを第一に求めている。
都市部への人口流入が進めば進むほど、より便利な製品が、東南アジア地域の市場でも、引き続き勝利を収めるだろう。
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