気象庁が提供する防災情報のAPI公開--RESTやSPARQLなど

山田竜司 (編集部)

2014-02-18 11:49

 先端IT活用推進コンソーシアム(AITC)は2月17日、気象庁から提供されている気象警報などの情報を利用できるAPIを開発、公開した。

 公開したAPIは、HTTPを使用してプログラムからも最新のデータなどを呼び出せる「REST」、自由に抽出、集計できるとともに過去のデータを検索できる、クエリ言語の「SPARQL」、通信規格の1つでありHTTPより軽量とされている「WebSockets」の3種類となっている。

 公開APIで利用できるデータは、2012年12月から気象庁が試験的にネット経由で配信している「気象庁防災情報XMLフォーマット形式電文」(防災情報)の内容。公開APIを通じて過去のデータを含め、気象庁が発表した防災情報を取得できる。防災情報の過去と最新のデータを利用でき、アプリとも連携が可能という。

 これまで、気象庁からネット経由で配信される防災情報を受信するには専用のサーバが必要だった。今回の公開APIを使うことで、さまざまなクラウドサービスなどから防災情報を取得できる。公開APIは、使用するアプリケーションでAITC提供の旨を明記すれば、無料で利用できる。

 公開されたAPIは、AITC内の技術検証を目的に開発。取得データ形式はXML形式のほかにJSON形式でも取得できる。公開APIの商用利用は禁止されている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]