5.モバイル市場に再び入り込む方法を見つける
モバイルは今、最も勢いのある市場であり、Microsoftにとっては消費者向け製品と同じくらい重要だ。スマートフォン分野でAppleやGoogleに敗北することは、明日のデスクトップ市場を明け渡すことに等しく、OfficeからAzureに至る製品にも大きな打撃を与えるだろう。
MicrosoftによるNokiaのデバイス事業の買収は、モバイル市場で強力な3番目のプレイヤーになるためには好手だったが、これですべてが解決されるわけではない。Nadella氏は、Microsoftの一部としてNokiaを最大限に生かす方法を見つけ、Windows Phoneのハイエンドモデルの売り上げを伸ばす(これまでは主にローエンドで成長してきた)手段を模索する必要がある。単に法人顧客に訴えかけるだけでは、不十分だろう。
6.Apple、Google(およびAmazon)と同時に戦えるかを判断する
現在の戦略では、Microsoftはエンタープライズ事業の企業のようだが、一般消費者市場へも少なくともリップサービスくらいはしないと、エンタープライズ事業はうまくいかない。Microsoftは、Apple、Amazon、Googleを含む、ソフトウェアとハードウェアのトータルエコシステムを構築しようとする4つの企業のうちの1つであり、これは、スマートフォン、タブレット、クラウドなど多くの前線で同時に戦わなくてはならないことを意味する。
Microsoftは果たして、これらのライバル企業と同時に戦えるのだろうか。消費者向けデバイスから、検索、クラウドインフラに至るまでのすべての分野で戦うことができるのか、それとも、いくつかの分野では敗北を認めるべきなのだろうか。
7.何が消え、何が残るかを判断する
Microsoftが「Xbox」部門と「Bing」部門を売却すべきだという提案が既に出ている。この意見は費用の問題と、これらの事業がより大きな戦略のどこに位置するかが不明確である点を懸念する人たちから出ており、確かにMicrosoftは、うまくかみ合わない事業も多く持っている。XboxとBingはデバイス&サービス戦略の好例であるため、両方を維持できれば最善だが、ポートフォリオのほかの要素を切り捨てる必要がある可能性も大いにあり得る。