「最近、海外の有名クラウドサービスで45分間の障害が起こった。『45分で復旧なんてすごい』という意見があるが、当社からすると45分も止めたらダメ。3分おきに新幹線を発着させるのが日本のサービス。そういう“新幹線品質”でサービスを提供していく」(同氏)
kintoneを加えた5大プラットフォームに
2014年の活動方針としては、クラウドに強いSIerとの協業、大規模組織への提案強化、セキュリティやインフラ基盤の信頼性向上の3つを挙げた。
クラウドに強いSIerとの協業については、kintoneとAPIベースで連携するサービスの開発、kintoneとAmazon Web Services(AWS)やSalesforce.com、「Google Apps」といった複数のクラウドを組み合わせたサービスの推進を指す。
ウフル 代表取締役社長 園田崇氏
会見では、そうした協業先の1社となるウフル代表取締役社長の園田崇氏が登壇し、「クラウドについては、全部日本のサービスでそろえたいといった声も多い。日本最初のクラウドブラットフォームであるkintoneに対する期待は大きい。また、AWS、Salesforce.com、Google Apps、Microsoftのクラウドサービスにkintoneを加えた5大プラットフォームとして訴求していければと思っている」と話した。
2つめの柱である大規模組織への提案強化では、Garoonのメジャーバージョンアップを行うこと、Garoonとkintoneとでニーズに応えていくとした。2013年から展開している大企業向けの駅や電車内での広告も続ける。3つめの信頼性向上については、cybozu.comへのインフラへの投資、従業員教育の徹底とシステム化をさらに進めていくとした。
同社は、中長期的な事業拡大方針として、クラウド、大企業向け、情報共有プラットフォーム、海外市場の4分野を上げている。2014年もこの方針に沿って施策を打っていくとした。