NECは、高信頼基盤向けx86サーバ「NX7700x」シリーズを販売している。3月28日から出荷する。最大15コアのCPU「Xeon E7 v2」を搭載、WindowsやLinuxに対応する。
NX7700xは、独自のサービスプロセッサ技術とファームウェア技術で実現したというRAS(信頼性、可用性、保守性)機能で、CPUのコアやメモリを監視し、軽い障害を多発したコアやメモリを自動的に除外するといった保守を自律的にできるという。
クラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」とサービスプロセッサの連携機能、データベースのクラスタリングを実現するための「Oracle Clusterware」「Oracle RAC」との連携機能が強化された。障害検出時には、OSを介さずサービスプロセッサが自律的にほかのノードのCLUSTERPRO Xに障害発生を通知(別途「CLUSTERPRO X High-End Server Option 3.2」が必要)し、代替機へのフェイルオーバーを従来比最大10分の1の時間で安全に実行し、業務停止時間を最小限に抑えられるとしている。
Xeon E7 v2を最大で4CPU搭載、最大4Tバイト(4~9月にサポート予定の64GバイトDIMMを搭載した場合)のメモリをサポートする。I/Oスロットには最新規格の「PCI-Express 3.0」を最大16スロット搭載できる。インメモリデータベースやPCI-Expressフラッシュストレージを活用したリアルタイムの分析基盤を構築できるとしている。
NX7700x/A2010M-60(NEC提供)
NX7700xは、同社の垂直統合型システム製品「NEC Solution Platforms」にも適用され、信頼性と可用性を向上させた「Data Platform for Oracle Database」やWindows基盤を活用した「Data Platform for Microsoft SQL Server」として、インメモリデータベースの「SAP HANA」を搭載するアプライアンスサーバ「NEC High-Performance Appliance for SAP HANA」としても、4~6月中に販売を予定している。
最少構成時の税別価格は、高可用モデルの「NX7700x/A2010M-60」が333万4000円から、「NX7700x/A2010M-30」が363万8000円から、「NX7700x/A2010M-15」が307万6000円から、スタンダードモデル「NX7700x/A2010L-60」は174万3000円から。