日本オラクルは、プロセス製造業向けにコスト管理を高度化するための分析用インメモリアプリケーション「Oracle In-Memory Cost Management for Process Industries」を2月20日から販売している。統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Oracle E-Business Suite」に対応している。
In-Memory Cost Management for Process Industriesは、天然資源・素材、化学品、医薬・化粧品、食品・飲料、消費財などのプロセス産業でより戦略的なコスト管理を支援するという。グローバルなサプライチェーン全体に関わる製造コストの情報をもとにした原価計算を処理できるとしている。製造、調達、財務などの業務担当者向けに原価計算情報を可視化し、リアルタイムに意思決定できるとメリットを説明している。
今回のアプリケーションは「Cost Impact Simulator」「Gross Profit Analyzer」「Cost Comparison Tool」という3つ機能で構成されている。
Cost Impact Simulatorはコストの影響を分析する。コストをタイムリーに可視化でき、コストの影響を分析する。将来予測シミュレーションや複数シナリオを加味したWhat-If分析にも対応している。
Gross Profit Analyzerは売上総利益を分析する。売り上げや収益、コストを加味した利益を可視化して分析する。需要予測や実出荷受注の情報も含めた、将来の利益率の影響も評価する。
Cost Comparison Toolはコストを比較する。複数の製造拠点や複数のグループ会社をまたがるような複雑なコスト構造を持つ製品の原価を可視化、分析してコストを比較する。コスト削減状況やコスト構造全体に対する影響も把握できるとしている。