あなたは、単に不愉快な経験を避けたいだけなのかもしれない。結局のところ、この種の知らせを誰かに伝えることは、あまり楽しいことではないのだから。
あるいは、ある候補者が採用されなかった理由を詳しく説明すると、会社が訴えられのではないかと心配しているのかもしれない。筆者は、ある女性が、自分が働いている会社のほかの何人かと一緒に、ある求人に応募した例を知っている。応募先からの返事は、彼女が備える条件が十分ではないというものだった。しかしその会社は、彼女がいた会社で彼女より2段階ほど地位が下の、条件が劣っている(男性の)従業員を何人か採用した。その女性は訴訟を起こした。
しかし、これにも回避する方法はある。ただ、 「(会社名)の(役職)の募集にご応募いただきありがとうございます。遺憾ながら、検討の結果、最終選考を見送らせていただくことになりました」などといった、当たり障りのない通知を送ればいいのだ。何も難しいことはない。
4.あいまいで誤解されやすい職務内容
求人要項を見ていると、お決まりの職務内容を記載した上で、IT関係の用語をいくつか付け加えただけのものを使っている会社があるようだ。しかし、単刀直入かつ具体的に書けば、時間を大きく節約できるはずだ。例えば、「オブジェクト指向のJavaScriptまたはプログラミングの経験がある人」を探していると書くのはよくない(これは、人によっては、デスクトップウィジェットを書いている人を見ていたことがあるという意味に解釈される)。より具体的に、「ネイティブのJavaScriptを使用したDOMスクリプティングに関する広範囲な知識を持ち、jQueryやMootoolsなどのJSフレームワークに精通している人」と書くほうがよい。「~の経験がある」というような書き方は非常にあいまいで、解釈の余地が大きい表現だ。なるべく避けること。
5.面接プロセスが長すぎる
人事部門のために、会社の面接プロセスが求職者にとって長くなりすぎていないだろうか?別に、4人の役員によって1日中やり込められる、というような種類の面接の話をしているのではない。ここで言っているのは、5回も6回も面接があるようなプロセスのことだ。最終的に採用された人にとっては、それも許せるだろう。その人にとっては、産みの苦しみのようなものだ。しかし、それだけの長いプロセスを通り抜けた末に不採用を告げられた人は、混乱するだろうし、自信もなくなってしまうだろう。
完璧を期しているのはわかるが、どのみち面接を非常に上手にこなしても、実際の仕事はさっぱりだめという人もいるのだ。候補者をできるだけ長く厳しいプロセスにかければ、完璧な人物を見つけられると信じたいのかもしれない。しかし残念ながら、そういった努力は必ずしも報われるものではない。
採用は重要な問題であり、ある職務に適した候補者を見つけることは大事だ。しかし、応募者にとってそのプロセスを簡単にするために、マネージャーができることもある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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