WebSphereをクラウドで
BlueMixにも関連しているが、既存のアプリケーションをクラウドに拡張するため、定義済みのソフトウェアのパターンを通じて、WebSphereなどのミドルウェアを、IBMが買収したクラウドサービスであるSoftLayerに導入することも発表した。
「Software Patterns on SoftLayer」では、200以上のアプリケーションとミドルウェアのパターンをSoftLayerで利用できるようにする。すでにオンプレミスで稼働中のアプリケーションをクラウドに載せられるようにすることで、IBMは既存ユーザーにクラウド化を促せるようになる。
SoftLayer強化にPower System
さらに、SoftLayerの品質や利用範囲を拡大するため、「IBM Power Systems」をクラウド基盤のインフラとして採用すると発表した。
今後、SoftLayerのPower Systems上で「Watson」を提供する。さらに、データやアナリティクス性能に合わせた「DB2 BLU」や「Cognos」などのデータサービス、仮想化の仕組みでPower Systemsをオンデマンド基盤として顧客に提供するInfrastructure as a Service(IaaS)などを提供する予定だ。
「エコシステム」を積極推進
クラウド推進にあたり、IBMはクラウドアプリケーション展開の簡素化と迅速化に注力するオープンテクノロジの推進団体と協働していく考えを表明した。
IBMのフェローで、クラウド&スマーターインフラストラクチャ担当のDave Lindquist氏は「(さまざまな推進団体が形成する)エコシステムの成長を通じてクラウドコンピューティングの採用を推進している」と指摘。
ベンダーロックインを避けるオープンなクラウドアーキテクチャを推進するためには、オープンなテクノロジが必要だと話していた。