Appleが5インチディスプレイを持つ「iPhone」の開発パイプラインを持っているという話が出回っている(ただし、これはすべてうわさであり、Appleから公式の発言はない)。しかしAppleは、技術的な観点から見て、Appleは5インチのiPhoneを作れるのだろうか?
筆者は、可能だと考えている。
iPhoneが2007年に初めて発売されたとき、Appleは3.5インチディスプレイを採用した。当時はスマートフォンがまだ物理キーボードを持っており、キーボードの上の小さな画面にすべてを詰め込んでいた時期で、3.5インチのディスプレイは巨大に思えた。自分の手のひらの中に、フラット画面のテレビがあるように感じたものだ。
しかし時は経ち、今ではiPhoneよりも大きなディスプレイを持つスマートフォンが出回っている。競争をかわすために、Appleは「iPhone 5」ですでに画面サイズを4インチに拡大しているが、5インチディスプレイへの飛躍は、かなり大きな変更だ。
画面を大きくするのであれば、Appleはほかの要素も考慮に入れる必要がある。以下に考慮が必要な要素を挙げよう。
解像度
初代iPhoneは480×320ピクセルの画面を持っていたが、「iPhone 4」では縦横がそれぞれ倍の960×640になり、iPhone 5の発売で、さらに1136×640まで大きくなった。
この解像度のアスペクト比を維持することは重要で、それによって複雑なスケーリングの問題なしにアプリの後方互換性を維持することができる。
問題は、Appleは再び解像度を倍にして、2272×1280にすることができるのかということだ。これは現状から見るとかなり大きな飛躍だが、市場に4.7インチまたは5インチで、1920×1080の解像度のディスプレイを持つスマートフォンが数多く出回っていることを考えれば、倍にするというのは夢物語などではない。
筆者は、5インチのiPhoneは、現在のiPhoneの16:9のアスペクト比を維持すると想定している。
ピクセル密度
Appleは、同社のデバイスが、iPhoneに限らず、「iPad」や一部の「MacBook」でも、「Retina Display」(個々のピクセルが、人間の目では識別できないほど小さい)と称するクラスのピクセル密度を持っていることを誇っている。iPhone 4がRetina Displayを引っ提げて登場したときには、これは新しかった。