服飾メーカーのライトオンは、メンバーズカードシステムの刷新を決定した。顧客への付加価値向上と効果的な販売促進を目指し、4月1日からの新カード運用にSaaS型ポイントカード管理サービスを採用する予定だ。富士通マーケティング と富士通エフ・アイ・ピーが2月28日に発表した。
ライトオンではこれまで、店舗でのメンバーズカード、オンラインショップ、メールマガジンの会員情報を個別に管理しており、店舗とオンラインでのポイントサービスには互換性がなかった。
このため、店舗とオンラインショップの購買履歴の比較や顧客分析、購買分析、キャンペーン実施後の効果などを測定できず、販売促進の計画立案に課題を抱えていた。さらに4月からの消費税増税により、個人消費の落ち込みが懸念されるため、新規顧客の開拓が必要だったという。
ライトオンは課題解決手段として、富士通エフ・アイ・ピーのメンバーズカードシステム「ValueFrontポイントサービス」を採用した。
ValueFrontポイントサービスは、ポイントカードの会員登録や会員証表示、顧客の購買動向の分析、検証、販促メールの配信などの機能を持つSaaS型ポイントカード管理サービス。また販売時点情報管理(POS)システムとリアルタイムでの接続が可能な点を特徴としている。
導入により、店舗とオンラインショップのポイントサービスを共通化できたほか、顧客の購買データを分析し、会員属性と利用状況に合わせた効果的なセールや、キャンペーンなどの施策が可能になるという。
今後ライトオンでは、Valuefrontポイントサービスの機能からソーシャルメディアを活用したプロモーションやサービスを提供し、会員獲得を強化するという。

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