IoTが導くJavaエンジニアの時代
そして、最初のセンサを常時接続するために使われるのが、組み込みJavaの技術である。「Javaは世界で一番使われている言語です。Javaを使っていれば海外展開した際、さらにはオフショアで開発するような場合にも、技術者の確保などといった問題もありません」と桐生氏。
IoTを実現する際、エンジニアが書くべきプログラムは今後急増する。そこでJavaが活躍するとオラクルは主張する。この分野の市場は今後拡大が見込まれる。エンジニアにとっても、組み込みJavaの部分は次なる大きな市場であり、活躍の世界となるのだろう。
リアルタイム処理にもJava
Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 製品戦略部 担当ディレクターの杉達也氏
「リアルタイム処理の領域でもJavaが台頭している」と話すのは日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 製品戦略部 担当ディレクターの杉達也氏だ。
従来、リアルタイムデータ処理のソフトウェアは、処理性能の課題を克服するため、CやC++言語を利用するものが多かった。オラクルでは、ここでも一貫してJavaを採用している。最近ではJavaの処理性能も向上しており、C言語などと比べても遜色ないという。
「CoherenceがJavaベースであることは、接続性や開発の容易性など技術的に優位性があります。さらにOracle Databaseとの親和性も高い。JavaとSQLという広くエンジニアが身に付けている標準技術だけで、IoTが実装できます」(杉氏)
もう1つオラクルが強調するのがオープン性だ。フルスタックでコンポーネントを持っている一方で、業界標準の技術を採用しており、オープンであるため、ユーザーが欲しいものを適宜選択して組み合わせられるという。
NIKEFUELにも導入されている