日本IBMは3月4日、セキュリティインシデントが発生した際にプロフェッショナルを派遣して支援する「エマージェンシー・レスポンス支援サービス(Emergency Response Service:ERS)」の提供を開始した。サービスの税別価格は年額490万円から。
ERSは、専門的なインシデント対応スキルを持つIBMのプロフェッショナルが支援することで、的確で迅速な有事対応を実現し、事故前提社会におけるインシデント対応の要請にユーザー企業が対応できるよう支援するというもの。IBM以外の他社製品も含むプラットフォームや製品を対象とし、ユーザー企業の環境にあわせて柔軟に対応するという。
平常時は、セキュリティ対策チーム(Computer Security Incident Response Team:CSIRT)やインシデント担当者と定期的に打ち合わせてユーザー企業の環境を把握し、企業のインシデント対応力の向上を支援する。インシデント発生時は、まず電話でアドバイスすることで待つことなく迅速に初動対応できるという。
必要に応じて現地で状況に即して記録保管、ログ分析、改ざん状況の調査、被害拡大防止策の策定、インシデント分析、復旧対応、再発防止策策定なども支援する。インシデントを検知する、IBMのマネージドセキュリティサービス(Managed Security Service:MSS)とERSを併用することで、検知から対応までを総合的に支援し、より的確で迅速にインシデントに対応できるという。