米Red Hatは米国時間3月4日、ビジネスプロセス管理ソフトウェアの新版「Red Hat JBoss BPM Suite 6」の提供を開始したと発表した。ビジネスルール基盤の新版「JBoss BRMS 6」が含まれている。
JBoss BPM Suiteは、ビジネスプロセス管理の基盤であり、ビジネスプロセスのモデリングや自動化、シミュレーション、監視の機能などを提供する。新版であるJBoss BPM Suite 6では、単一の製品でビジネスプロセス管理(BPM)とビジネスルール管理(BRM)と複合イベント処理(CEP)を統合して提供するという。
JBoss BRMS 6のBRM機能は、JBoss BPM Suite 6のBPM機能と組み合わせて使うことで、ビジネスプロセスの判断、意思決定を支援するとしている。ツールでルールとプロセスの定義を理解しやすく可視化でき、JBoss BPM Suite 6は業務の専門家の知見のモデル化を支援できるという。
ツールとして、ドラッグ&ドロップで操作できるプロセスモデラーやデータモデラー、ビジネスアクティビティモニタリング(BAM)のダッシュボードやレポート、JBoss BRMS 6のルールオーサリングなどが用意されている。ビジネスプロセスを設計するためのグラフィカルな標準記法である「Business Process Modeling Notation(BPMN) 2.0」をベースにしている。
JBoss BPM Suiteは、JBoss BRMSのルールエンジンとCEP機能を含み、さまざまな業務処理をサポートするサーバ機能を提供。これらの技術を組み合わせ、統合することで新しい製品やサービスの迅速な市場展開を支援できるという。
JBoss BPM Suite 6とJBoss BRMS 6は物理サーバと仮想サーバ、クラウド上でも稼働する。両製品ともに実行基盤「JBoss Enterprise Application Platform 6」でのクラスタリング機能で、可用性と拡張性を高めると説明。Red HatのPaaS「OpenShift」にも対応し、「Red Hat JBoss xPaaS services for OpenShift」の一部として“bpmPaaS”を提供できるとしている。