5.あらゆるものが3Dプリンタで作られている
MakerbotのThingiverseを見てみてほしい。人々が3Dプリンタで作っているものは、驚くほど創造的だ。Thingiverseは3Dプリンタでものを作っている人たちのコミュニティーで、3Dプリンタで作った物の電子的な設計図や写真をアップロードすることができる。このウェブサイトには10万件を超えるモデルが掲載されており、この数字は日々増加している。ストームトルーパー(編集部注:映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場する兵士)型のペンカップから、家で使うプランター、カスタマイズ可能なネックレスまで、3Dプリンタで作れるものはほとんど無限のように思える。

従来のような出費を避けるため、MakerBotによって作成された義手。
提供:MakerBot
6.倫理的ジレンマがさらに議論を呼ぶ
次に大きな議論になるのは、3Dプリンティング技術が引き起こす、政治的、倫理的、あるいは宗教的な問題だろう。これは、驚くほど急激に加速しつつあるバイオプリンティングの分野では、特に重要になる。コーネル大学の研究者たちは2013年に人間の耳のプリントに成功し、スコットランドの研究者は、ES細胞をプリントする方法を開発している。
もう一つの問題は武器だ。2012年、ある男性が銃を3Dプリントし、その設計図をウェブサイトで共有した(米国国務省がこれを差し止めるまでの2日間に、この設計図は10万件ダウンロードされた)。同氏は2013年にこの銃での発砲に成功し、WIREDが作成した、世界で最も危険な人物リストに掲載された。
7.価格低下で消費者への普及が進む
小さな企業が3Dプリンタを作ったり、クラウドファンディングでの資金獲得に成功するにつれ、価格は下がり続けるだろう。すでに、Makerbotの最も小さなプリンタ(2014年春に出荷開始予定)は、1375ドルで入手可能だ。この価格は多くの人にとってはまだ高いが、この技術としては非常に手頃なものだ。
「もちろん以前から、この技術に入れ込んでいて、(自分のプリンタに)お金をつぎ込んでいる人たちはいる」とBasiliere氏は述べ、「しかし、もう少し価格が下がれば、一般消費者もこれを購入し始め、熱心な消費者の数も増えていくだろう」 としている。
同氏はまた、大規模なメーカーで使われる、より大型のプリンタの価格は一般向けほど早くは下がらないが、性能と機能強化の面では急速に改善され、効率的にパーツを製作できるようになると述べている。