ニューヨーク・ゲノム・センター、IBM Watson Groupをテクノロジーパートナーに選定

NO BUDGET

2014-03-20 18:38

 ニューヨーク・ゲノム・センター(The New York Genome Center:NYGC)とIBMは、ゲノム医療新時代に向け、IBMの「Watsonコグニティブシステム」を活用し、個々の患者に有効なゲノム治療を提供できるような知見を獲得すべく協業する。米IBMが3月19日(ニューヨーク現地時間)に発表した。

 NYGCは、命を救うことを使命とし、生物医学研究や臨床診療の変革の最先端にいる独立した非営利組織。世界中の著名な学術、医学そして業界のリーダーで構成されるコンソーシアムとして、ゲノム研究を重篤な疾患に対する臨床ソリューションに転換する取り組みを進めている。

 先進アナリティクス技術をゲノム治療オプション選定に活用するテクノロジーパートナーとして、今回初めてIBMを選定した。また、IBMはNYGCのFounding Technology Memberであり、医療、科学、技術の協業を通してNYGCの目標を前進させていこうとしている。

 協業では、がん専門医ががん患者に対してより良い個別ケアを提供できるよう支援するツールとして、ゲノム研究専用にデザインされた独創的なWatsonの試作システムを検証するとのこと。最初に取り組むのは、脳腫瘍の一種である膠芽腫の患者に対する個別治療計画。膠芽腫は、米国では毎年1万3000人超が死亡する進行性、悪性の脳腫瘍で、がんのドライバー遺伝子の画期的な発見にもかかわらず、個々のがん変異にあわせた個別化治療の恩恵を受けられているのはわずかな患者に限られているという。

 背景には、臨床医が患者に対してDNAに基づいた治療のオプションを提示するために必要なツールと時間が不足している実態がある。医療情報が5年ごとに倍増する時代において、個別化治療を実現するためには、ゲノム解読から医学誌、新しい研究や診療情報などのデータの相関関係を明らかにしなくてはならない。

 協業では、この複雑なプロセスをより迅速化し、ゲノム解読や医療データにおけるパターンを特定し、臨床医が患者に有効なゲノム治療を提供できるような知見を獲得することを目的としている。NYGCの有するゲノムや臨床の専門知識に基づいて、Watsonツールの改良を加えていき、個別化されたゲノム分析情報を提供することによりWatsonゲノムプロトタイプが臨床医を支援することが目標としている。

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