--Yammerの対抗軸にあるChatterとの差はどこにあるのでしょうか。
それにはいくつかの要素があります。なかでも重要なのが、社内のコミュニケーションをより高め、働き方を変えるには、社内で利用しているツールとの連携が必要であるという点です。Chatterは、Salesforceが提供するサービスで、特にカスタマーサービスとの統合では効果的です。
しかし、Yammerは、全世界で10億人以上のOfficeユーザーとの連携が可能ですから、これまでソーシャルネットワークを使ったことがない、あるいはメールを使ったことがないというような人、現場で働いているような人でもすぐに連携が可能になるわけです。
--Yammerでは、LINEのようなスタンプ機能を導入する計画を明らかにしましたね。
Yammerをモバイルツールとして、もっと軽快な形でメッセージが伝えられるようにしたかった。そこでスタンプに行き着いたわけです。スタンプは、米国でも人気があり、自分の感情をストレートに表すことができる。これをエンタープライズソーシャルの中でも活用したいと考えた。Yammerが目指す、よりよい働き方、より密接なコミュニケーション、より迅速なつながりを実現する上で、スタンプのようなパーソナルな親密さを感じられるものは必要です。これは、LINEを参考にしたものではなくて、これらのスタンプはわれわれがオリジナルで作り上げたものです。
--Microsoftは、デバイス&サービスカンパニーへの転換を掲げていますが、それはYammerの事業推進においてはどんな影響を及ぼしますか。
デバイス&サービスカンパニーへの転換、それに伴う組織再編は、Yammerにも大きな影響がありました。新たな組織体制では、アプリケーションサービスグループに再編され、Exchange、SharePoint、Lync、SkypeとともにYammerの事業が推進されることになりました。この成果はこれから出てくることになりますので、ぜひ楽しみにしていてください。