私がIT業界から足を洗った10の理由 - (page 3)

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2014-03-28 07:30

#7:Windows

 筆者は、MicrosoftのWindowsによってサポート担当者が多忙になるという意見を以前から述べている。項番3では、筆者の作業の半分がプリンタに関する問題の解決だったと書いた。そして残りの半分はマルウェアとウイルスに関するものだったと記憶している。筆者は毎日、「LinuxかMac OSを使っていたら、こういった問題は起こらず、大きなコストダウンにつながっているのに!」という言葉が口をついて出そうになる衝動と戦っていた。それも毎回だ。「他のプラットフォーム」の安定性と信頼性を経験したことがあれば、この思いは分かってもらえるはずだ。あなたもWindowsのサポートで1日を過ごしたいとは思わないだろう。むしろ、ユーザーに対して他のプラットフォームの教育を実施し、彼らが満足して仕事するさまを見守りたいと思うはずだ。

#8:マルチタスク病

 筆者はマルチタスク人間だ。このため2つか3つの大きな仕事を同時に進める場合もしばしばだ。IT関係の原稿と、小説を執筆しながら、ソーシャルメディアで熱心なやり取りを行っているというわけだ。しかし、ITの現場での仕事における問題は、重要だと言われた作業に全力投球している時に、最高経営責任者(CEO)のプリンタを修理するなどの理由でその作業を中断させられるという点にある。その後、元の作業に戻ろうとしても、作業の流れが台無しになってしまっているため、最初からやり直しという場合もある。このようなことがしばしば起こる結果、多くの作業がやり直しになるわけだ。

#9:テクノロジへの愛

 自らが情熱を抱いている対象を仕事にすると難しい問題が生まれる場合もある。筆者にとっての情熱は、テクノロジである。しかし、テクノロジの問題(しばしばユーザーの過ちや、不適切なプラットフォームによって発生する)を毎日扱っていると、歯車が狂い始め、筆者の場合は次第にそれを毛嫌いするようにすらなった。その結果、自宅に帰ってコンピュータの前に座り、いつもは喜びをもたらしてくれる小説の執筆作業に打ち込むしかなくなるという、深刻な問題が生じるようになった。筆者がテクノロジへの愛を再び感じられるようになったのは、サポート業界を離れた後のことであった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]