NTTファシリティーズは、業務システムをハイブリッドクラウドに移行。プライベートクラウドではデータベース専用機「Oracle Exadata」を1月から稼働させている。日本オラクルが3月28日に発表した。
NTTファシリティーズは、老朽化したデータセンターの建て替えの際、ハードウェアの増加などで複雑化し、コスト増や処理遅延などの課題を抱えていた業務システムの全面刷新を決定した。拡張性と信頼性の両立を図るため、プライベートクラウドやパブリッククラウドと社内のIT資産の運用を委託するハウジングサービスを組み合わせたハイブリッドクラウド環境の採用を決定した。
プライベートクラウドではデータベース基盤にExadataを採用。経理部門での月次決算処理では、従来は丸1日かけて複数回に分けていたデータ抽出処理が一度で済むようになったという。全社向けシステムは最大で約5倍処理速度が向上し、各種データ登録処理の効率化、時間外作業の削減につながったとした。
従来のシステムでは、処理遅延対策としてデータベースをチューニングしていたが、Exadataの性能でチューニング工数も削減できたと説明している。システム構築はNTTコムウェアが担当、同社の企業向けクラウド「SmartCloud」を活用している。