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BRICS、VISTA、PIIGS、フラジャイル5に続くキーワードは何か

ZDNet Japan Staff

2014-04-08 11:45

 4月8日の日本株は反落したが、楽天証券のチーフストラテジスト窪田真之氏によると、引き続き「買い場」の判断を継続するとのこと。世界経済は中国の低迷が続きそうなことが懸念材料なものの、インドやインドネシアなど新興国の一部に、成長力を回復する期待が出ていることは明るい兆しだ。

 過去10年間、新興国の成長や信用不安をめぐって、いろいろなキーワードが作られた。成長する新興国の頭文字をとって作られたのがBRICsとVISTAで、リーマンショック後に信用状態の悪化した欧州諸国や新興国を現す言葉として注目されたのがPIIGSとフラジャイル5だ。さて、次に話題になるキーワードは何だろう。

 ところで皆様は、BRICS、VISTA、PIIGS、フラジャイル5があらわす国名をすべて言えるだろうか。

高すぎる成長が続くと、構造問題が発生する

 2008年にリーマン・ショックが起こる直前まで、世界中の新興国は同時に高成長を謳歌していた。

 BRICs: 高成長するブラジル、ロシア、インド(INDIA)、中国(CHINA)の頭文字を取って作った言葉。

 VISTA(ビスタ): 次に高成長が期待できる国として、ベトナム、インドネシア、南アフリカ共和国、トルコ、アルゼンチンの頭文字を取って作られた言葉。

 これらの言葉が作られた2001年から2006年当時は、通貨統合を果たしたEU諸国の成長率も高まっており、もちろん日本も米国も好調だった。

 ところが、後から振り返ると、この時の成長率が高過ぎて、世界中に構造問題、すなわちバブルが発生した。2008年に、アメリカでは住宅ローンバブルが崩壊し、リーマンショックが起こった。バブル崩壊は瞬く間にヨーロッパに伝播し、欧州の不動産も下落、欧州バブルも崩壊した。

 PIIGS(ピーグス):過重債務をかかえて信用状態の悪化した欧州の5カ国、ポルトガル・アイルランド・イタリア・ギリシア・スペインの頭文字をとって作られた言葉。

 2013年は、対外負債が大きいことから不安視された5つの新興国、フラジャイルファイブ(ひ弱な5カ国)の問題も注目された。

 フラジャイル5:ブラジル、インド、インドネシア、南アフリカ、トルコの5カ国。

 面白いことに、フラジャイル5は、かつてBRICS、VISTAなどと呼ばれて高成長をはやされた国々だ。高すぎる成長が続き、経済体質が劣化したことが近年の危機を招いた。

 今年に入ってから、フラジャイル5よりもさらに財政状態のよくない国として、アルゼンチン、ウクライナ、ベネズエラの問題もクローズアップされた。

欧州債務危機は緩和、新興国の信用不安も徐々に緩和へ

 成長が続くと、構造問題が起こるが、危機が起こると構造改革が進んで経済体質が強化される。欧州諸国は、構造改革の実行で、経済体質を改善しつつある。改革は道半ばだが、経常収支の赤字体質は解消しつつある。

 また、人口増加が続く新興国は、時間はかかってもいずれ成長軌道に戻ることが期待される。インド、インドネシアには改善の兆しがある。新興国も危機が起こり、少しずつ構造改革が進んでいくと考えられる。インド、インドネシアがその先陣を切れるか注目だ。

 さて、世界で注目される国々をあらわす次のキーワードは何になるだろうか?再び高成長をはじめる国々が注目されるだろうというのが窪田氏の見解だ。ミャンマー、インド、ナイジェリア、フィリピンなどが候補だ。語呂合わせとしては、MINP(ミンプ)とでもしておこうか。

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