日本マイクロソフトは4月8日、4月9日からWindows 8.1アップデートを公開するのに先立ち、その特徴や新機能などを解説した。
日本マイクロソフト 業務執行役員 Windows本部本部長 藤本恭史氏は、「Windows 8.1アップデートは、洗練されたユーザーエクスペリエンス、低コスト&最新ハードウェアへの対応、Internet Explorerの互換性向上、幅広いモバイルデバイス管理のほか、Windows Storeを介さずアプリを配布することを可能にした、より簡単になった企業内展開といった5つの特徴を持つ」と説明した。
日本マイクロソフト 業務執行役員 Windows本部 本部長 藤本恭史氏
「Windowsを利用しているユーザーは全世界で15億人に達するが、その中にはマウスやキーボードを依然として利用しているユーザーが多い。2013年末に販売されたデバイスでは約40%がタッチ対応スクリーンを搭載しており、最初の90日間では、660億時間が新たなインターフェースの利用時間に費やされている。Windows 8.1アップデートでは、その双方の融合点を追求していくものになる」(藤本氏)
Windows 8.1アップデートでは、モダンUIのタイルを右クリックすると、コンテキストメニューでタイルに関する操作を表示。右上に電源ボタンや検索ボタンを配置するなど、過去のOSではデスクトップ画面上で操作していた手法を、モダンUIのスタート画面上でも利用できるように改良しているのが特徴だ。
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デスクトップ画面では、タスクバーにWindows Storeアプリをピン留めすることで、デスクトップ画面からWindows Storeアプリを起動できる。マウスオペレーションを活用するユーザーのために、アプリ上部にマウスを持って行くと、最小化ボタンやアプリを閉じるボタンが表示される。「タッチ操作はより使いやすく、同時にマウスを中心に使っている人にも使いやすい環境を実現した。双方の垣根を取り外す操作環境を実現した」という。
「2012年10月26日に発売したWindows 8がメジャーバージョンアップであるのに対して、1年後の2013年10月18日に投入したWindows 8.1はマイナーバージョンアップとなる。そして、今回のWindows 8.1アップデートは、その名の通りアップデート版となり、互換性を維持したものになる。これまで以上に進化が速いのは、ラピッドリリースの考え方によるものであり、ユーザーの声を聞き、それをいち早く製品に反映し、機能を強化しているため」(藤本氏)
藤本氏は、Windows 8を導入した企業についても説明。りそなホールディングスでは、3万台のWindows XPを短期間にWindows 8へ移行したこと、Peach Johnでは、Windowsタブレットを顧客接点用端末として利用していることなどを示した。
Windows 8.1アップデートは、4月3日からMSDN/TechNetでは無償提供を開始しており、4月9日からはWindows Update/ダウンロードセンターから無償提供を開始することなる。4月15日からは、ボリュームライセンスメディアを提供する。