インフォアジャパンとインフォセンス(福岡市博多区)は4月8日、インフォアの実行系倉庫管理パッケージソフトウェア「Infor Supply Chain Execution(SCE)」の販売促進で協業強化すると発表した。今回の協業強化でインフォセンスは、3年後にSCE関連ビジネスを5億円に拡大することを計画している。
両社は2007年に倉庫管理システム「Infor WMS 9.0」の販売促進で協業しており、今回は新たにインフォセンスがインフォアのチャネルパートナー契約である「Infor Partner Network Agreement」を締結した。この契約で導入コンサルティングだけではなく、ライセンス販売からシステム構築、運用、保守などSCEに関わる全てをインフォセンス主体で提供できるようになった。これに対し、インフォアはSCE導入に関する技術支援と販売支援をを提供する。
SCEは物流に関わるあらゆる業務を支援し、物流現場の作業支援や管理を実現できるという。倉庫管理や輸配送管理、労務管理やサードパーティロジスティクス(3PL)の請求処理まで、規模を問わない柔軟なシステム適合性があるとしている。
タブレット端末などからリアルタイムに情報を可視化できるとしている。豊富な業務機能があり、入出庫や在庫管理といった情報管理にとどまらず、リアルタイム管理による倉庫業務を可視化、物流管理力を強化できるという。
インフォセンスは、物流企業である山九のIT系グループ会社。山九の関連フィールドで培った現場改善や業務効率化提案技術をベースに、単なる物流システム開発だけでなく、提案から開発、導入、インフラ構築まで最適な物流システムをワンストップで提供し、これまでにもさまざまな物流システム構築プロジェクトを成功に導いてきたという。
今回の協業強化では、インフォセンスの豊富な物流システム構築ノウハウをもとにSCEのワンストップの導入支援を提供することで、両社は企業の競争力強化につながるサプライチェーン管理(SCM)を提供するとしている。