ディーバとテノンシステムコンサルティングは4月9日、SAPが提供する会計システム「SAP ERP」とディーバの提供する連結会計システム「DivaSystem」とのデータ連携の分野で協業すると発表した。
DivaSystemは、連結決算の効率化、早期化を実現する企業グループ向けの連結会計ソリューションシステム。一方のテノンは、SAP ERPとの連携に特化し、データの活用を効率的に実現するミドルウェア製品「SDX」を提供している。今回の協業は、DivaSystemとSDXとの相互連携を強化し、SAP ERPからDivaSystemへのよりスムーズなデータ連携を実現するという内容だ。
これまで、SAP ERPとDivaSystemとの間の連携はテキストによるもので、導入には多くの工数やアドオン開発が必要だった。また、実際の連携においても、手入力による負担や人的過失による品質の低下の恐れがあったという。しかし近年では、決算やグループ経営管理業務において、より一層の早期化、高度化が求められており、そのためには個別会計システムと連結会計システムとの高度な連携を実現し、財務部門の業務負担を軽減していくことが不可欠となっている。
今回の協業では、SAP ERPに特化した連携ミドルウェアであるSDXとDivaSystemの連携を強化することで、SAP ERPで管理する制度会計データや管理会計データを、DivaSystemに直接連携できる。導入には複雑な設定や新たなサーバの調達を必要とせず、短期間で一気通貫のシステム連携を構築可能という。
また自動連携により、人的過失や品質の確認コストを削減し、企業の決算業務の早期化、高度化を支援する。ディーバとテノンは、同ソリューションを両社から販売するほか、共同でプロモーションを実施し、顧客企業への提案を推進していくとしている。