オラクル、「Oracle Sales Cloud」最新版のリリースを発表

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-04-10 14:23

 Oracleは米国時間4月9日、「Oracle Sales Cloud」の新たなリリースを発表した。Oracleは同プラットフォームのユーザーエクスペリエンスを改良する取り組みを強化しているところだ。今回の機能強化は、販売効率の向上とともに、営業担当者や管理者を対象とした営業支援システム(SFA)のモバイルエクスペリエンスの改良を主眼としている。

 Oracleによると、簡潔に言えば、今回のアップグレードは、営業担当者の販売促進活動を支援するものだという。ただし、新たな機能は、次の通りとなっている。

  • デスクトップとモバイル上のエクスペリエンスがよりシームレスになり、「いつでも、どこでも」アクセスを可能にすることで、端末がオフラインモードでも利用できる。
  • デスクトップ上やモバイル上のリアルタイムの予測分析により、取引成立の可能性を高めることを目指す。
  • リアルタイムの設定可能なダッシュボードにより、成立の見込みの低い取引や、問題のある取引を特定する。
  • 「Oracle Siebel」、「E-Business Suite」、「JD Edwards EnterpriseOne」などオンプレミスのSFAシステムからの統合を促進することで、既存のIT資産の維持が容易になる。

 Oracle Sales Cloud担当グループバイスプレジデントであるSiva Sundaresan氏は、声明で次のように述べた。

 今日のセールス環境は競争的で困難なものであり、組織が必要としているのは、プロセスを合理化し、社員による販売促進を効率的にできるようにする技術だ。Oracle Sales Cloudにおける今回の改良は、シンプルでスマートなセールス自動化ソリューションを実現するOracleの取り組みを補強するものだ。最新版のリリースにともない、OracleのSales Cloudは、販売チームに対してシンプルな設計、高度なインテリジェンス、優れたモビリティをもたらし、顧客とのコミュニケーションを最適化し、販売効果と効率を高め、売り上げを促進できるよう支援する。

 クラウド製品の拡充を目指しているOracleの取り組みは、着実に弾みがついてきている。Oracleの最高経営責任者(CEO)であるLarry Ellison氏は、1月に行われたCloudWorldのイベントで、クラウド分野は「多くの追求すべき新たな市場」を同社にもたらすものだとし、現行の顧客や企業に今後も対応していけるよう、自社の営業チームを大幅に増強しているところだと述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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