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NYダウが急落、日経平均の下げも大きくなりそう、新興国株は相対的に堅調

ZDNet Japan Staff

2014-04-11 11:54

 4月10日のNYダウは、266ドル安の1万6170ドルと急落。これを受けて、今日の日経平均は1万4000円近くまで下げることが予想される(実際には11時30分現在、前日比330円安の1万3969円)。一方で、3月以降、新興国株は相対的に堅調だ。4月に入ってから10日までで日経平均が3.6%下げる中、上海総合株価指数は逆に5.0%上昇している。楽天証券のチーフストラテジスト窪田真之氏の分析によると、今週に入ってから、海外ファンドの一部で、日本株を売って中国株を買う動きが出たものと推定されるとのことだ。

4月に入ってから日本株が下げる中、中国株が上昇

 4月に入ってから、一部の外国人に日本株を売って、中国株に資金を戻す動きが出ているようだ。日本株と中国株が対照的な動きになっている(グラフA)。


(グラフA)日経平均と上海総合株価指数の動き(2014年3月末~4月10日)

 2013年、外国人投資家は、経済停滞が続く中国株を売って、アベノミクスとクロダノミクス(黒田日銀総裁による金融緩和)によって回復が期待される日本株を買う動きを続けていた。ところが、今年になってから外国人は日本株を売っている。消費増税によって4月から景気が悪化すると予想される日本株を減らして、相対的に割安になった中国株を買ったと推定される。

 ただ、昨年初来の日中株のパフォーマンスを比較すると、まだ日本株が大幅に上回っている(グラフB)。


(グラフB)日経平均と上海総合株価指数の動き(2013年1月~2014年4月10日)

2014年は新興国株を買い戻す動きが出ている

 2014年に入り、特に3月以降、新興国株の上昇率が高くなっている。海外投資家の中に、昨年パフォーマンスの悪かった新興国株を買い戻す動きが出ているようだ。

 新興国株のウエイトを上げる一方で、昨年パフォーマンスの良かった日本株を売っているとも考えられる(表C)。

 
(表C)主要国株価指数の年初来騰落率

 新興国の中でも、昨年「ひ弱な5カ国(Fragile 5※)」と命名されて売られた5カ国のパフォーマンスが今年は良好だ。インドネシア・インドは、改革によって経済が回復する期待も出てきている。期待通りの回復が見込まれるか、今後が注目される。

 日本より今年の下落率が大きいのは、主要国ではロシアくらいしかなくなってしまった。

 ※ Fragile 5・・・一般的に通貨価値が安定的でないとされる5カ国。トルコ、南アフリカ、インド、インドネシア、ブラジル。

日本株は割安で、買い場の判断を継続

 新興国の一部に回復期待が出ていることは、日本経済にとってプラスだ。海外投資家が、日本株を売っているのは、昨年15兆円も日本株を買った結果、日本株のパフォーマンスが良かったからだ。

 窪田氏によれば、消費増税の影響が薄れ、日本の景気、企業業績の回復が続いていくと判断されたら、再び外国人が日本株を積極的に買ってくる局面があると予想されるとのことだ。

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