Oracleは米国時間4月14日、「Oracle Database Backup Service」と「Oracle Storage Cloud」サービスを発表した。ハイブリッドクラウドプラットフォームの導入をサポートするエンタープライズ級のクラウド製品だという。
Database Backup ServiceはオラクルのPaaSポートフォリオの一部で、企業による多層的な復旧戦略の一部として組み込まれるよう設計されている。同サービスは、「Oracle Recovery Manager」(Oracle RMAN)と統合されており、Oracle RMANユーザーが使い慣れたコマンドで運用を続けることを可能にしている。また、エンドツーエンドのデータセキュリティを提供するため、クライアント側での暗号化も含まれている。
Oracle Storage Cloudサービスでは、API互換システムがRESTやJavaを経由したデータへのアクセスを提供する。Oracleは、このシステムによって運用コストが低減し、バックアップデータの保存に対する信頼性が高まるとアピールしている。
Oracleの製品開発担当シニアバイスプレジデントのChris Pinkhan氏によると、企業はオンプレミスとクラウド環境間の可搬性を差別化要因として求めており、インフラクラウドサービスの拡充に向けたOracleの取り組みは、こうした中で発表されたものだという。
Oracleは4月、クラウド関連で一連の発表を行うものとみられる。4月30日には、マーケティングクラウド発表イベントを開催し、同社の統合型スイートの概要を説明する予定だ。また、BlueKai、Compendium、Eloqua、Responsys各社の買収についての説明とともに、自社のソーシャル関連製品の説明も行われる。同スイートは「Oracle Marketing Cloud」という名称になる見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。